代謝(たいしゃ)という言葉はなんとなく聞いたことがあるという方もいると思います。
小学校の理科の授業では必ずやっているはずです…
ですが聞いたことはあるけどほとんど忘れていてその意味を答えれる方は少なく、そして体にとってどのように関わっているかまで理解している方はさらに少なく限られてくると思います。
今回は代謝とは?そして一般的に言われる解毒との関係性を含めてお伝えさせて頂こうと思います。
現代社会で生活していく上で解毒は化学物質過敏症との関係もありますので、代謝の理解がスムーズに解毒をできる体を目指す手助けになればと思います。
代謝とは?
一般的に言われている体の構造的な最小単位は細胞です。
そして日々の体の変化の最小単位が「代謝」になります。
すでに少し怪しくなってきたと感じる方もいると思いますがお付き合いください…
私たちの体で起きている様々な変化は最小単位である細胞が変化していることになります。
細胞が組み合わさり組織化して器官(内臓、筋肉、脂肪など)となり、細胞の変化を体が自覚できる変化としてあらわれてきます。
厄介なのがこの細胞の変化が肉眼で見ることができないのが皆さんがスーッと離れていく1つの要因かもしれません…
物質が変化するにはエネルギーが必要
体の変化の最小単位が代謝というのはまず押さえておきたい内容です。
では変化には必ず何らかの事象であるできごとが必要になりますが、それが化学反応になります。
化学反応とは「物質を作っている原子の組み合わせが変わること」になります。
グッと堪えてついてきてください…
懐かしい内容でこれも1度はみたことがあると思いますが、これも化学反応による原子の変化なので代謝になります。
H(水素原子)が2つ、O(酸素原子)に結合することでH2O(水分子)になるという化学反応です。
そして、化学反応が起これば、必ずエネルギーの放出と吸収が起きるというのが重要です。
それを加味した上で代謝とは「体内で生じる化学反応」であり「化学反応には物質の変化とエネルギーの出入りがある」ことは押さえておきたい内容です。
【体の変化(代謝)にはエネルギー】むしろこれだけは覚えてほしいです!
物質代謝とエネルギー代謝と表現されることもありますが、どこに着目しているかの違いでお互いは表裏一体です。
例としては「基礎代謝が上がり体重が減った」はエネルギー代謝、「内臓脂肪が減り体重が減った」などは物質代謝になる。
*基本的にエネルギー代謝、物質代謝による体内の変化は自身では目に見えないが、体組織計などで視覚化することで把握していくことが多い
代謝と切っても切り離せない「酵素」の存在があり、酵素がいなければ代謝による体内の化学反応はほとんど進まずエネルギーの産生もされず、生命活動は即座に停止すると言っても過言ではありません。
酵素については下記記事にて確認をお願いいたします!
体内の代謝にはどんな種類があるのか?
・異化(複雑な物質を分解してエネルギーを物資を合成する流れ)
・同化(エネルギーを消費してより複雑な化合物を合成する流れ)
・糖代謝
・脂質代謝
・アミノ酸代謝
・解毒(薬物代謝)
エネルギーから物質へ、物質からエネルギーへ。
大きな流れは異化と同化になりますがヒトの大人の細胞は60兆個ともいわれ、その1つ1つが代謝をしていることになると思います。
代謝にはどんな細胞にも必ず存在すると言われる代謝と、特定の細胞にしかない代謝があります。
例えば、脂質代謝によるエネルギーを産生はヒトが生きるために不可欠な代謝で、細胞自体を維持するための必須な代謝系でほとんどの細胞に存在します。
そして、破骨細胞などは骨の成分を分解するような酸や酵素を分泌できるような代謝系で、他の細胞にはあまり見られず細胞の役割に合わせて特異的に発現している代謝系もあります。
解毒(薬物代謝)とは?
日常で摂取している食事の中には必要栄養素のみでなく様々な化合物が含まれています。
その中には、体にとって好ましくない物質も存在します。
そして今まで病気治療のためにやむをえず、人工的に合成された薬物も入ってくることもあると思います。
そういった「異物・毒物」を排除する代謝系が解毒(薬物代謝)になります。
今までの内容からもなんとなく想像できると思いますが、解毒・薬物代謝を進めるのにもエネルギーが必要になります。
運動、水を多く飲む、腸内環境、便秘の改善、サウナ、断食、ファスティングなど様々な解毒作用を高めると言われる方法が情報として溢れています。
方法論が重要な場合もありますが、自分の体を見直した際にその方法が効果的に働くためのエネルギーが満ち足りているかはそれ以上に重要になるのではないかと思います。
そのポイントの土台が酵素になりエネルギーになります。
だからこそ解毒の根本である代謝の理解や適切に働くような状態を見直していきましょう。