オーソモレキュラー栄養療法との出会い

突然ですが、みなさんは”オーソモレキュラー栄養療法”(日本では分子栄養学をその系譜とした分子整合医学をはじめ多くの治療法が存在します)をご存知ですか?

オーソモレキュラー栄養療法とは

ビタミンが発見されて以来、20世紀初頭からビタミンを医療に用いるドクターは存在しました。1960年代に「正しい量の正しい分子」という定義を掲げ、ビタミンを中心に栄養摂取量を個体に最適化させるという治療法で、その理論を飛躍的に昇華させたライナス・ポーリング博士(ノーベル化学賞とノーベル平和賞を受賞した天才科学者)が名付けた治療法がオーソモレキュラー栄養療法です。

現代の標準医療は、手術、投薬、放射線を治療の中心とする西洋医学に基づいています。これは、症状の原因を改善するのではなく、その症状を抑えることに主眼をおく対症療法です。

一方、オーソモレキュラー栄養療法はこうした対症療法とは対極に位置し、その症状の原因にアプローチします。盲目的に手術や投薬に頼るのではなく、患者の栄養状態から導き出された栄養改善策で根本治癒を目指す自然療法です。

オーソモレキュラー栄養療法に着目した理由

さて、私たち筋肉チューニングがなぜこのオーソモレキュラー栄養療法に着目したのか?

筋肉には、急激に、または強く引き伸ばされると、その限界を筋紡錘のセンサーが感知し収縮したまま動かなくなるという生体反応があります。これを”筋拘縮(厳密には筋拘縮に含まれるロック現象)”と呼びます。

危機対応した筋肉は、その役目が終われば自然と筋拘縮を解除し、本来の伸縮自在の筋繊維に戻ります。ところが、この時エネルギー代謝が阻害されていると、アクチンとミオシンのパワースライドが起こせず筋拘縮が解除できません。このエネルギー代謝障害は、主に乳酸や活性酸素による酸化や、糖質の過剰摂取による糖化が原因と考えています。そして、筋拘縮が解除できない状態がつづくと不活性筋繊維が蓄積していき、その収縮したままの筋肉が毛細血管を圧迫して酸欠を起こし、その異変が痛みとなって顕在化します。

これが筋痛症の原理と推察しています。

筋肉チューニングは、筋繊維が一時的にエネルギー代謝を回復するポジションを取ることでパワースライドを起こし、筋拘縮のロック現象を解除する手技療法です。筋拘縮が解除されると血行が促進されて酸欠や老廃物の蓄積が解消されます。

しかし、筋拘縮は一度で全てを解除できるわけではないので、しばらくしてまた過度な負担がかかれば簡単に筋拘縮を起こしてしまいます。簡単に筋拘縮が起きる質の低下した筋肉は”筋拘縮の負のサイクル”にはまってしまい悪循環の中で症状が長期化、ケースによっては重篤化して慢性痛になることさえありえます。

施術現場において、このサイクルの脱却メソッドの開発が喫緊の課題となっていました。筋肉の質を高めるためにすべきこと。つまり、良質な筋肉を取り戻すためには何をすべきで何をすべきでないかを考えた時、ATP(アデノシン三リン酸)産生の効率化は最優先事項となります。そして、ATPと筋肉の関係を調べていくと、そこにいつも顔を出すのが分子栄養学でした。

この耳慣れない栄養学に惹かれて調べ始めたのがちょうど1年前です。分子栄養学というKeyWordを辿っていくと50年前にアメリカで誕生したオーソモレキュラー栄養療法にたどり着くことができました。まさに運命の出会いです。

エネルギー代謝の最適化が不活性筋繊維を活性化させる

これを実現するためのメソッドこそ、ATP産生をもっとも高めるオーソモレキュラー栄養療法と筋肉チューニングの融合という結論に達しました。

このブログでは、新メソッド『Muscle Tuning & Reactivation Methord for Professional Athlete 』の構築プロセスの核となるオーソモレキュラー栄養療法の本質に迫っていきたいと考えています。

  • 三大栄養素の役割とは
  • ビタミン(補酵素)とは
  • ミネラル(補因子)とは
  • 代謝の原理とは
  • オーソモレキュラー栄養療法改善事例

これらをテーマに様々な角度から掘り下げて”究極のアスリートパフォーマンスアップメソッド”を構築する。そしてカンパニーヴィジョンの実現のために世界への扉を開ける。そのためにオーソモレキュラー栄養療法のプロフェッショナルとのコラボレーションはなくてはならないもっとも重要な要件でした。

そして、出会うべくして出会うことができた最高のパートナーが神戸ナカムラクリニックの中村篤史院長です。

セブンシーズ・アンド・パートナーズ株式会社グループは、神戸ナカムラクリニックの中村篤史院長とタッグを組み、全身の筋痛症(肩こり、首痛、腰痛、股関節痛、膝痛など原因不明とさる疼痛のほとんど全て)におけるオーソモレキュラー栄養療法の実践導入法を共同研究する運びとなりました。

中村篤史院長について
中村院長は医大を卒業後、勤務医を経て地元神戸に自身のクリニックを開業。勤務医時代は、医療の最前線にいながら自ら実践する西洋医学に限界を感じ、その葛藤の中、患者のための本物の医療を自ら探求しオーソモレキュラー栄養療法にたどり着かれました。独立開業後は、日本にはまだ数少ない貴重なオーソモレキュラー栄養療法治療医院として、その存在が注目されています。

そして、近日出版予定のオーソモレキュラー栄養療法の権威であるエイブラム・ホッファーとアンドリュー・ソールの著書『Orthomolecular Medicine For Everyone』の翻訳も手がけられました。中村院長は、オーソモレキュラー栄養療法の各種論文について造詣も深く、今後ますます活躍が期待されている新進気鋭のオーソモレキュラードクターです。

神戸ナカムラクリニック
http://www.clnakamura.com/

中村院長はご自身のブログにおいて、舌鋒鋭く現代医療の問題点に切り込み、自らが世界に広めようとしているオーソモレキュラー栄養療法の観点で冷静な分析をおこなっています。そして、臨床事例の数々には目を見張るものがあります。

私たちは、筋肉チューニングで疼痛に苦しまれている多くの人たちのサポートがしたいという一心で、日夜飽くなき探求心で施術効果の向上に邁進しています。そして、筋肉チューニングの施術効果を飛躍的に向上させるキードライバーとなるオーソモレキュラー栄養療法を標準サポートとして取り入れるべく、中村院長から多くを学びたいという熱い想いを受け入れてくださりナカムラクリニック院長ブログを当ブログへ一部転載させていただくことになりました。

みなさんも、ぜひこの機会にご自身の栄養の本質に目を向けてより豊かで健康な人生をお送りください。

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オーソモレキュラー栄養療法で筋痛症改善を!

神戸ナカムラクリニックの中村篤史院長がUROOM調布成城にてオーソモレキュラー診療(自由診療のカウンセリング)を不定期ではありますが月に1回、10名様限定で実施いたします。筋痛症を根本から改善されたい方、筋肉の質を改善されたい方などはぜひご参加ください。



腰痛改善の鍵は高たんぱく質


筋肉のロックが原因となる腰痛、股関節痛、膝痛、五十肩などの疼痛ですが、発症した方の多くが、”質の栄養失調”に陥っています。
腰痛を改善するための体質改善にとても重要な栄養素、たんぱく質を摂取することで痛みが改善するメカニズムを詳しくご説明いたします。


ABOUTこの記事をかいた人

續池均

セブンシーズ・アンド・パートナーズ株式会社代表取締役  大学卒業後、食品メーカーに7年勤務し、ITベンチャー企業へ転職。2005年12月に事業管掌役員として東京証券取引所マザーズ市場に上場を果たす。その後、独立起業し現在に至る。 四児の父として育児に奔走しつつ、自らの體の再生に光を当ててくれた整体に興味を抱き2016年に「ミオンパシーサロンUROOM」を開業。5年の整体院経営で培った理論と実践からMTR Method™️を開発。「筋肉チューニング整体院UROOM」へ昇華改名し、オーソモレキュラー栄養療法に基づく栄養ストラテジーを実践する健康食品ブランド「医食同源Lab」の開発など人體研究者として邁進している。